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第2章

情報・通信技術の現状調査


 

近年の社会においてインパクトが大きい情報・通信技術として「インターネット」が挙げられる。インターネットは、当初、研究者のコミュニティで構築されたものであるが、現在は、企業や家庭に入り込み、行政機関と国民を結ぶ身近なメディアとして期待されている。その反面、セキュリティの観点では問題も多く、今後、行政手続きの電子化にどのように寄与するかについては、本人認証(インターネットを介して電子メールを送信またはコンピュータにアクセスしてきた相手が本人かどうかの確認)や送信データの安全性確保に関する機能が充実する必要がある。ICカードは、インターネットにおける本人確認や暗号化送信のツールとしても有効なだけでなく、インターネット上での金融機関を介さない直接決済を実現するにも有効である。

本章では、インターネット及びICカードを中心に、今後、その2つの技術を行政手続きの電子化にどのように取り入れていくかについての検討材料とするために、その利点と現状におけるリスクを整理する。

 

2−1 ネットワーク(LAN、インターネット)

 

(1)LAN(Local Area Network)

特定機関内のコンピュータを相互接続し、プリンタ等の資源の共有、電子メールや文書ファイルの交換、等を可能とする構内ネットワーク(LAN:Local Area Network)の整備は近年、地方公共団体でも推進されている。従来は、メーカー間の互換性の低いオフィスコンピュータを中心とした特定の事務処理に使用されていたLANも、近年のオープン化・標準化動向及び国際標準ではないが圧倒的なシェアを持つ規格(業界標準:de-facto Standard)の普及により相互接続性が高まり、LANに机上のパソコンを接続することにより、プリンタ出力等の基本的な利用から、別途、述べるインターネット等の外部ネットワークとの接続まで、多様なサービスの利用が可能となっている。

近年、LANの高速化・低価格化はコンピュータ同様、急速に進んでおり、フリーアクセスフロア(床下配線を容易にする床パネル)の整備も進んでおり、高度の専門的知

 

 

 

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